ビジネスの世界で英語を使うのは当たり前の時代に。仕事に生かすためには、単に「わかる」「話す」だけでなく、真に理解しあえる「対話力」が求められる。この対話力が身につくと話題のCOCO塾で受講生を取材、外国人とのコミュニケーション力を高めるコツを探る。

プレゼンの事前準備で、
自信を持って発表ができた

4年間の大学助教を経験後、バイオテクノロジー会社へ転職。現在は抗がん剤をはじめとする抗体医薬品の研究、開発をしているという小中原 收さん。普段から、海外の製薬会社や研究者とのやりとり、英語の論文の読解など、英語を使う機会は多く、読み書きには不自由を感じることはなかったそうだ。

ところが、入社半年後の海外企業とのミーティングの席で、自身の英会話力のなさを実感したという。

「上司が、きちんと考えながら英語でコミュニケーションをとっているのに対し、自分の会話力はビジネスシーンではまだまだ。このままではダメだと、すぐに語学スクールを探しました。COCO塾では、体験レッスンで対話力を大事にしているのを感じ、即入学を決めました」

レッスンのなかで、ボディーランゲージを交えながらプレゼンの練習をする小中原 收さん。

現在は週に2回、出社前の朝7時から、早朝ビジネス英会話コース(レベル7)に参加している。

「残業などで帰宅時間が定まらない夜に比べ、朝のほうが頭も働くし、仕事に差し支えなく自分の意志で続けられるかな、と思いました。流行りの『朝活』へのあこがれもありましたし(笑)」と、ほとんど休むことなく出席を続けている。

入会してすぐに、初めて海外出張が決定。COCO塾に入って、不思議と英語との縁も深くなってきたという。昨年末には、アメリカでの学会発表も経験した。カリフォルニアで開かれたその学会は、約800名が参加、そのうち100名が発表者という規模で開催。熱気あふれる会場で、自社の研究発表を行った。直前には具体的なプレゼンテーションの進め方、独特のフレーズなどをみっちりと準備をして出かけたという。

「事前準備のおかげで、ものおじせずに自信を持って発表ができました。ブースでのやりとりもマンツーマンでコミュニケーションができ、商品や研究に興味を持ってもらえたのがうれしかったですね」