2014年3月3日(月)

年金3割減に消費税30%。家計を襲う最悪のシナリオは、そこまで迫っている。それだけでない。ニートの子供、長生きな親……老後の生活設計を狂わせる「7つの大敵」の攻略法を検証する。

親が籍を入れる前に相続の相談を!

驚くことに、配偶者と死別または離別した男性の7割、女性の6割が再婚している(厚生労働省調べ)。60~70代の再婚も急増しているという。

「今、中高年向けの結婚相談所が大盛況で、なかでも年金が手厚い公務員男性が女性に人気です」

とは、FPの畠中雅子氏。一人暮らしの親が再婚して子も一安心。そう思いきや、畠中氏によると最近、遺産目当ての再婚が増え、親族から相談を受けることが多いのだという。

例えば、50代女性のAさんからの相談は、中小企業の社長である父親が持つ不動産や預金の名義が、数年前に再婚した8歳ほど年下の女性によって次々に書き替えられてしまったというものだった。

「母親が10年前に病気で他界し、兄妹のいないAさんは、父の資産を全額相続できる予定でした。何億もの資産を一気に奪われたような感覚でしょう」(畠中氏)

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60代の再婚なら、海外旅行で浪費する可能性大!(※畠中雅子氏監修)

実は、再婚相手の女性は結婚が5回目で、かつて自己破産もしていた。継母は父親の会社の役員になって好き放題に振る舞い、経営にも口出ししているという。

もちろん、こんな悪質なケースばかりではない。だが、親が籍を入れてしまう前に話をしておくべきだと畠中氏は言う。

「まずは『同居から始めてみたら』とアドバイスするといいですね。一緒に住めば、お金の使い方や本当の人間性も見えてきます。そのうえで再婚に踏み切ると言われたら、あらかじめ財産の相続配分について話し合っておくべきです」

畠中雅子
ファイナンシャル・プランナー、生活経済ジャーナリスト。『お金のきほん』『高齢化するひきこもりのサバイバルライフプラン』など著書多数。

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