2014年3月4日(火)

ノンアルコールカクテルって、清涼飲料と何が違うの?

PRESIDENT Online スペシャル

森下和海=撮影・文

ゴルフの後、ひと風呂浴びてビールをゴクリ。まさに至福の時間と言いたいが、車で来ているとアルコールを摂るわけにはいかない。そんな時に、ノンアルコールビールを愛飲している方も多いだろう。

最近ではビールだけでなく、カクテルやサワー、ワインに至るまで、多種多様なノンアルコール飲料が発売されている。私たちは気分に合わせて、さまざまな種類のノンアルコール飲料を楽しめるようになったわけだが、ここでふと、素朴な疑問がわいてくる。「ノンアルコールカクテルやサワーって、清涼飲料と何が違うの?」ということだ。

このような疑問をノンアルコール飲料の開発者に直接聞けるチャンスがあり、取材に向かった。場所は大阪・梅田の「アサヒ ラボ・ガーデン」。2月4日に、アサヒビールがノンアルコール飲料の新商品を発売することに合わせて、『割って楽しめるぎゅっとカシスのノンアルコールでマイドリンクをつくってみよう』というセミナーが開催されたのだ。

「味の良さ」で近年急拡大したノンアルコール市場

セミナーの冒頭では、この日、発売された新商品「アサヒゼロカク ぎゅっとカシスのノンアルコール」が紹介された。

同社では2010年から他社に先駆けてノンアルコールカクテル、「ゼロカク」をシリーズで展開。現在7商品があり、「カシスオレンジテイスト」、「ジントニックテイスト」や「ラムコーラテイスト」など、あらかじめ完成したカクテルの味で販売してきた。今回の新商品では、味だけでなくカクテルのもう一つの醍醐味である「自分で割って飲む」という楽しみ方を提案。カシスリキュールのノンアルコール版を発売した。

ノンアルコール飲料をソーダやジュースで割って飲む――。「そこまでする必要があるの?」と思う方もいるかもしれないが、こういった商品が登場するほど、ノンアルコール飲料の市場は拡大している。

日本ソムリエ協会認定 ワインアドバイザーの資格も持つ三神さん

アサヒビールのマーケティング本部・マーケティング第一部プロデューサー・三神依子さんは次のように説明する。「2009年に発売されたアルコール0.00%のビールテイスト清涼飲料ブランドがきっかけとなり、市場は急速に拡大していきました。最初は車の運転や妊娠時などに、仕方なく飲んでいた面があったと思います。しかし、各社が競って味を磨いていくなかで、お酒を飲む人はもちろん、普段はお酒を飲まない人にも積極的に取り入れられていくなど、アルコールとは違う新しい市場として成熟していきました」

2013年度のノンアルコール飲料購入者の年間購入数は24本、購入種類は3.4種類に及んでいる(アサヒビール調べ)。消費者は目的やシーンに合わせて、さまざまな種類のノンアルコール飲料を楽しみながら飲みわけているようだ。そんな中、オリジナルの味を求める消費者の潜在的なニーズに応えて「アサヒゼロカク ぎゅっとカシスのノンアルコール」が発売されたというわけだ。この商品は濃縮タイプで、そのままではもちろん、ロックやソーダ割り、お湯割りで楽しむことができる。さらにオレンジジュース割り、ウーロン茶割りなど、アレンジの幅が多い事も特長で、気分にあわせてお好みのアレンジを楽しむ事ができ、自宅でカクテルを作っているような気分を味わえる。1対1で割ると1缶で約5杯分だ。

ノンアルコールに求める価値は「お酒を飲んだような気分になれること」「お酒の世界観を楽しむこと」。実際に自分でカクテルを作る行為そのものが「お酒気分」を高めてくれるというわけだ。

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