まずは大人同士でトランプゲーム。「勝った!」「やられた~」とちょっとオーバーに盛り上がりましょう。「僕もやりたい!」と子供が言ってきても、「今はパパとママでやってるからダメ」とまずはじらしてください。もう1回言ってきたら、「しょうがないな」と入れてやる。すると子供のやる気も満タンです。“算数界のトランプ王”細水保宏先生が考案した数の感覚が身につくゲーム。算数嫌いの子もきっと夢中になります。

このゲームは先に紹介した2つと異なり、スピードが勝敗を分けるゲームです。参加者にカードを4枚ずつ配り、場のカードの数字が答えとなる式を、手札のカード4枚すべてを使って作らねばなりません。「すべて使う」というところに、このゲームの難しさがあります。

最初に手札を見て「場の数字が大きかったらどうするか、小さかったらどうするか」といった戦略を立て、場のカードをめくった瞬間から、全員が4枚のカードを並べ替えたり、たし算をかけ算に変えたり、ひき算をわり算に変えたりしながら式を何パターンも考えます。

ゲームをしながら、かけ算・わり算は先に計算して、たし算・ひき算は後という「計算のきまり」も身につけられます。

手札によっては、子供でも勝てるという点がゲームを盛り上げ、子供のモチベーションになりますので、親は手加減する必要はありません。