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といっても、都心は高すぎて手が出ない。それでも多少の値上がりを期待するなら、今後交通利便性がアップ、人口や事業集積性が高まる可能性がある場所を狙おう。具体的には新線・新駅ができる町、相互乗り入れなどで利便性がアップする町、再開発で人口増が期待できる町など。実際、データでも再開発が続く武蔵小杉を擁する川崎市中原区や、宅地開発の続く東京都江東区、大阪市福島区などが散見され、こうした開発に一定の効果があることがわかる。

(PIXTA=写真)

また、資産価値が高くても都心は人が多くて嫌、住宅には居住性を求めたいと考えるのであれば、郊外で一戸建てという手がある。「郊外では一戸建てを欲しがる人が多く、売却時にも売却差損が少なく、合理的」と中山氏は言う。具体的にはターミナルから電車で30分、ドアツードアで1時間程度、距離にすれば30キロ以遠のエリア。

「西側だと東京~横浜が30キロで、それ以遠なら一戸建てでしょう。東側はもっと近くて20キロ以遠のエリア。柏が上野から20キロで、それ以遠です」

中山登志朗
東京カンテイ市場調査部上席主任研究員。現在、不動産市況全般の調査・分析を担当している。市況レポート「Kantei eye」編集長。金融機関やデベロッパーに幅広い人脈を持ち、講演などで活躍している。
(PIXTA=写真)
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