ダルマ蔵相と呼ばれた高橋是清の一生が描かれている。独学で英語を学び、渡米後だまされて“奴隷”となる経験まで持つ高橋だが、文部省や横浜正金銀行などに勤務し、日銀総裁、大蔵大臣、総理大臣などの要職を歴任した。

日露戦争の戦費を調達するため、英語を駆使してロンドンの銀行団に対し日本国債の引き受けを成功させるなど徹底した現場主義が高橋の持ち味。謙虚でありつつチャレンジ精神旺盛で、失敗から学び続ける高橋の生き方は、グローバルで、アントレプレナーシップ溢れる人材の育成が不可欠な現代にも通じる。

晩年、デフレ脱却を成功させたが、財政健全化の途上でテロに倒れた。その意味でも、高橋の人生から学ぶ点は多い。

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『高橋是清 暗殺後の日本』