うらやましいなら、「敗北宣言」せよ

では、未婚者はこうしたファミリー至上主義者の“圧”から、どう身を守ったらいいのか?

方法は2つあると思います。

まずは、自分の心の内なる声を聞く。そして、「ケッ、家庭持ちのファミリー自慢にはヘキエキだよ」という嫉妬心や、「でもま、奥さん(旦那さん)や子供がいて幸せそうだな」という羨望が少しでも感じられたら……。

それは、実は彼ら彼女らのようになりたいという証拠。

これはもう、恥だの見栄だの悔しいだのの感情は一切無視して、「そうなんだよ、私も結婚したいんだよ」といっそ“敗北宣言”してしまい、私の相方、大宮冬洋さんのような「おせっかいオジサン」に片っ端から声をかけ、めぼしい相手を紹介して貰うのです。

それでも、自分にしっくりくる相手が見つからなければ、それはそのとき。一応の努力はしたのですから、「縁がなかったな」とふんぎりもつくし、仕事や趣味や社会奉仕など、結婚生活以外に喜びを見出す生活を始める準備をすればいい。

また、そんな諦観モードの時に限って、またとない最良の相手がポッと現れたりするものなんですよね(無欲の大欲?)。