実は世界の経済地図は、この5年間で大きく変わった。一つはアメリカのシングルヘゲモニーに狂いが生じ、対米一辺倒で来た日本外交が極めていびつになってしまったことである。それとともに新興国に先進国の余剰資金が流れ、巨大な人口を持つかつての貧困国が確実に成長軌道に乗ってきた。1980年代には日米だけで世界のGDPの半分近くを占めていたが、今では先進国全部を足しても60%ぐらいにすぎない。