現在、日本人の平均寿命は、男が79歳、女が86歳である。だが、この数字は生まれたばかりの赤ん坊がこれから何年生きられるかを推計した数字(若くして亡くなるケースも統計の中に入っている)であって、今すでに50歳以上まで生きている人の余命(残存寿命)は、この平均寿命よりも長くなる。

たとえば、現在60歳の平均余命は、男が23年、女が28年にも達する。つまり、男性なら83歳まで生きられることになる。亡くなるまでに、介護を受けずに元気でいられる期間を仮に約20年間とすれば、その余生の自由時間(睡眠、食事、入浴などの時間を除き、1日12時間とする)は、12時間×365日×20年=8万7000時間にもなる。