それにしても、アメリカが民間企業、それも製造業にまで資本を入れるなどという話は、これまで聞いたことがない。1979年に、リー・アイアコッカが経営危機に瀕していたクライスラーの社長に就任したときも、アメリカ政府はわずか15億ドルのローン保証しかしなかったのだ。

今回のように、国内の資本や雇用を守るという名目で、国がなりふりかまわず民間企業の救済に乗り出すようでは、アメリカはもはや自由主義経済とはいいがたい。純然たる社会主義国家になったのである。