「二度のラッシュアワー」と題して、第1回目のラッシュアワーは午後5時で、そのときエレベーターから吐き出されるビジネスマンの大半はアメリカ人だ。しかるに第2回目のラッシュアワー、午後7時にぞろぞろとエレベーターから出てくるビジネスマンは日本人ばかりだ、と。この2時間の時差の中に、日本人の勤勉ぶりを見ているのである。働きバチがせっせと巣をつくるように日本人の労働ぶりが伝えられている気がして、私には何だかいい気分がしないのである。

働きバチの日本人のイメージは、何かと問題にされるようだが、私はかかる日本人の勤勉な働きぶりを経済成長の原因だとはけっして思わない。それは日本人の集団内共属指向の一現象だと思っている。