毎年恒例の「就職人気企業ランキング」を見ても、相変わらず大学や大学生と企業の間に大きなギャップがある。たとえば、文系の上位ランキング企業には前年か前々年に業績がよかったけれど、今後も好調が続くかどうか怪しい会社がいくつも入っている。大学新卒者が会社の中核で活躍できるようになるのは入社20年後ぐらいだが、その頃には会社がなくなっているかもしれないのだ。

理系では、食品会社の順位上昇が目立つ。理由は不況に強く、安定しているからだという。しかし、日本の食品会社にグローバル経済の中で世界に羽ばたける会社は、ほとんどない。大学生と大学の就職指導の先生の社会認識はどうなっているのか、いったい何を考えて会社選びをしているのか、私は不思議でならない。