最近のアメリカ企業の人事戦略は、格段に進化している。一流大学の出身者を採用しなくなっているのだ。エリート志向が強いあまり、リスクをとりたがらないからである。では、どこから採用しているのか? 軍隊だ。

米誌『フォーチュン』(2010年3月22日号)によると、アメリカのビジネス界は、イラクやアフガニスタンでの駐留経験を持つ若い将校を積極的に採用し始めている。その企業は軍需産業だけでなく、AT&Tやバンク・オブ・アメリカ、ウォルマート、ホームデポ、ペプシコ、メルクなど様々な業界に広がっている。

企業が欲しがるのは、最前線で戦闘部隊を指揮した大学卒の20代後半~30代前半の人間で、大卒後にそのままビジネス界へ進んだ同世代よりも若くして多くの人間を率いた経験、さらに戦場で予測不能な事態に対処した経験を高く買っているのだという。