金利が安くてマネーサプライが十分なときは、銀行からお金を借りて次の好景気に備え、注文してから手元に届くまで非常に時間のかかる「足の長い」部品を積み増す。好況になってみんなが増産を始めたら、価格が下がり利幅が薄くなるので、早めに生産を絞る――これらはいずれも経営のセオリーといわれている。

私も経営コンサルティングを始めた40年前は、景気循環は4年に1度くらいの割合で起こることを前提に、マーケットの半歩先を行くダイナミックな生産計画を立てるPPIC(プロダクション・プランニング&インベントリー・コントロール)が業務の中心だった。

しかし、いまそれは通用しない。「サイバー経済」の発達によって、産業界ではジャスト・イン・タイム方式が当たり前になったからである。