ドイツの富裕層にはカリブ海のドミニカ共和国にあるリゾートハウスを所有している人がたくさんいるし、トルコやスペインにも定年後の住居を現役のうちに確保しておくことはめずらしくない。イギリス人はポルトガルに別荘を買い、クロアチアの海岸にも豪邸が建ち並んでいる。トルコの沿岸部はドイツ人やスウェーデン人に人気があり、最近はロシア人の購入者も増えている。

これらの大半は自宅を抵当に入れて借りたお金で買ったものだが、別荘が銀行の金利を上回る値上がりをしていれば、まったく問題はない。実際、ここ30年ほどは、金利よりも不動産価格の上昇率のほうが確実に高くなっているのである。

理由は簡単で、引退してからここに住みたいとみんなが思う風光明媚で気候が温暖な地の不動産供給は、数に限りがあるからだ。