2009年12月1日、EUの新基本条約であるリスボン条約が発効された。このリスボン条約はマーストリヒト条約やローマ条約同様、EUの形成にきわめて重要な意味をもつ。では、リスボン条約の発効で何が変わったのか。

ひと口にいうなら、これによってEUはついに「国」になったのである。

欧州理事会常任議長の任期は半年から2年半になり、しかも最大で2期5年務めることができるようになる。つまり、実質的には「ヨーロッパ大統領」ということだ。

EUが国家連合ではなく国としての機能をもつようになれば、まちがいなく世界最強の国家となる。なにしろEUの経済規模は加盟27カ国で名目GDPが16兆ドルと、すでにアメリカの14兆ドルより大きい。人口も1.5倍だ。