「PIIGS」という言葉がある。財政破綻が危惧されるヨーロッパの国を指し示したもので、ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシア、スペインの5カ国だ。

リーマン・ショックを受けて、EU各国は景気対策を優先して赤字国債を大幅に発行した。その結果、国債は大幅に暴落。対GDP比の財政収支は、ユーロ圏で平均マイナス6.6パーセント、EU圏で平均マイナス7.2パーセントと予測されるほどの悲惨な状況に陥った。

とくに失業率が2010年に入って一時、20パーセントまで跳ね上がったスペインは、ギリシアが格付けを下げた余韻がいまだ冷めやらない翌日の2009年12月9日、同じくアメリカの格付け機関スタンダード・アンド・プアーズによって、「安定的」から「ネガティブ」へと見通しを下方修正されていた。