ロールモデルを見つけよう

成長プランでスキルと存在感を身につけられ、昇進のチャンスも高まってくる(Getty Images=写真)

自分が望んでいる地位にいる人たちを見つけて、その人たちのしていること――どのように行動し、自己表現し、どのような服装をしているかを研究しよう。「次のレベルにいる、自分と似たタイプの人を選んで、その人たちと一緒に仕事をする方法を見つけよう」と、ワトキンスは言う。彼らが指揮している委員会に参加したいと手を挙げたり、彼らが重視しているプロジェクトの1つを手伝いたいと申し出たりしよう。自分らしさを失わずに真似することができる行動を見つけよう。

「自分を偽った見せかけだけの行動ではいけない」と、ウィルキンスは言う。キャリアにゆきづまっている人を反面教師として分析することも役立つかもしれないと、ワトキンスは言う。彼らは政治的に不器用なのか、指揮命令系統を軽んじているのか、部署を超えた人間関係を築けないのか、といったことを分析するのである。

「重要なのはあなたが誰を知っているかではなく、誰があなたを知っているかだ」という古い格言がある。部下を昇進させるかどうかを判断するとき、上司は1人で部屋にこもってその部下の潜在能力について検討したりはしないだろう。その部下の能力を他の人々がどのように評価しているかを大きな判断材料にするはずだ。それはつまり、組織のあちこちに支持者(あなたの仕事ぶりを知っている人)を持つ必要があるということだ。

「会社のトップとたまたま廊下を並んで歩く機会があったら、『君はどんな仕事をしているのかね』という質問に答える心構えをしておこう」と、ウィルキンスは言う。「非公式に思えるどんな交流でも軽んじてはいけない。あらゆる状況を、自分が組織にもたらす価値や自分の業務上の知識を示す機会ととらえよう」。

(ディプロマット=翻訳 Getty Images=写真)
【関連記事】
銀座ママの証言「エラくなる男の共通点」
結局、40代をどうすごせば社長になれるのか
同期入社で出世する人、しない人
「年収100万円」人材に成り下がる人
“上司の仕事をとる”人が出世する理由とは