だから、どんなに忙しくても毎朝のランニングとギターの練習は欠かさないし、日本の百名山を制覇するつもりで登山に取り組んでいる。スポーツと芸術と自然、この3つが心身の健康にはバランスがいいように思う。

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ルールを決めて、半永久的なダイエットを仕組み化が約2倍

ダイエットに関するアンケートでは、すべての設問で有意な差が出ている。高年収者は「一生ダイエット思想」を持ってそれを仕組み化しているようだ。習慣化できないものは一過性のキャンペーンで終わる。私もいわゆる一発逆転を狙った過激なダイエットでその都度リバウンドした苦い経験がある。結局、今続いているのは「チリ積もダイエット」ともいうべきものだ。

摂取カロリーを減らすために、肉の脂身を外す、野菜料理を食べてから肉や魚や炭水化物を食べる……。消費カロリーを増やすために、片道2.5キロの通勤を徒歩にする、エスカレーターではなく階段を使う……。「チリも積もれば山となる」のことわざ通り、無理をせず小さなことを積み重ねていくことで劇的な変化が生まれる。おかげでこの1年で体重が25キロ落ちてスーツのサイズを直す必要に迫られた。

ダイエットを続けるためには継続的な測定も必要だ。私は出張中はラーメンなどご当地グルメを解禁しているのだが、自分でも太ったことがわかるので、体重計には乗りたくないのが本音だ。

だが、今では体重が増えたと思ったときこそ体重計に乗るようにしている。営業マンの売り上げ測定と同じで、スコアボードを見ないと真剣勝負にはならないからだ。

「毎日、30分以上走るなど、通勤とは別に運動のための時間を確保している」で年収1500万円以上が20ポイント以上も上回っているのには、大きな意志 の力を感じる。経営者で走ることを習慣にしている人が多いのは、自分自身と闘う姿勢が経営の感覚に似ているからではないかと思う。