稼ぐ人の発想や考え方、行動の特性には、成功へのヒントがぎっしり詰まっている。アンケートにより、彼らの共通点を徹底解明。時間を味方につけ、人生を充実させるには、何が必要か。
調査概要/gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査により、「時間とお金」に関するアンケートを、2011年11月15~17日の期間で実施。個人年収500万円台と1500万円以上のビジネスパーソン計613人の有効回答を得た。

「どうせなら思考」で時間を最大限活用

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トレーニングやマッサージに通う日を決めているが1500万以上で3倍

体調管理はビジネスで継続的にいい結果を出していくために欠かせない。生活習慣に関する回答を見ても、年収が高い人のほうが全体的に意識が高いのが見てとれる。

「マッサージやトレーニングは、通う日を決めている」にあてはまる人は年収1500万円以上と500万円台では4倍以上の開きがある。習慣化は継続の大きな力になる。大前研一氏は週に1日、グルーミングデーを設けているそうだ。

マーク・マットソンの言葉で「意識してよい習慣を身につけなければ、悪い習慣を無意識に身につけてしまう」とあるが、体調管理のためのよい習慣をつくらないと、知らないうちに悪癖に襲われてしまう。何もしないことが、ゼロではなくマイナスを呼び込んでしまう、というリスクに気づくべきだろう。

習慣化はビジネスの場にも応用できる。私はリクルートにいた頃、社内外で十数件のプロジェクトが同時進行していたので、プロジェクトごとに定例ミーティングを設定することから始めた。

上司と部下のコミュニケーションについても、週に1度の面談デーをつくることを勧めたい。曜日と時間を固定して、習慣化するのだ。定例化は状況を把握し、コントロールしていくうえで強力な武器になる。