血圧を気にしている人にとって、塩分は大敵。「みそ汁は好きだけれど、塩分が気になって飲むのを控えている」という人も多い。だが、ここに朗報。2013年10月に行われた日本高血圧学会で、「みそ汁の塩分は血圧に影響しない」という研究成果が発表された。それどころか、みそ汁には血管年齢を若返らせる効果も期待できるという。さっそくみそ汁のパワーを調べてみた。

思っているほど多くない
みそ汁の塩分

四季の多彩な素材を生かし、栄養バランスにもすぐれた健康的な食として世界に知られている「和食」。2013年12月にはユネスコの無形文化遺産に登録される運びとなり、ますますその価値に注目が集まっている。

ところが、みそに関しては、日本ならではの伝統的な発酵食品でありながら中高年を中心に敬遠されがちで、「みそ汁はあまり飲まないようにしている」という人が少なくない。それは、みそ汁は塩分が多いというイメージを持たれていること、塩分の摂取が血圧の上昇を招くことからきているようだ。

全国味噌工業協同組合連合会の広報機関である「みそ健康づくり委員会」が実施した「みそ汁と塩分に関する実態調査」(※1)でも、1040人中75.1%が「みそ汁は塩分が高い」と思っているという調査結果が出ている(図1)。93.7%がみそ汁が好きだと回答しているにもかかわらず、1日平均0.8杯しか飲まれていないのも、ここに理由がありそうだ。

では、実際に1杯のみそ汁にはどの程度の塩分が含まれているのだろうか? 多いというイメージから何グラムもあると思ってしまいがちだが、実際の塩分量は1~1.3グラムでしかない。これに対して、同調査では83.1%の人がもっと塩分が多いと誤解していたという結果が出ており(図2)、意外に少ない実際の塩分量を知って、76.1%が今後はみそ汁を飲む機会を増やしたいと回答している。

※1 全国20歳から69歳までの男女1040名を対象に調査。