では、いまやその一挙手一投足を世界中が注視しているギリシャはどうかといえば、これがなぜか「それぞれの文化」をお読みいただけばおわかりのように、ホモキャラなのである。いったいこれは、ソクラテスの時代の師弟愛の名残かなにかだろうか。

■それぞれの文化

イタリア人とギリシャ人がそれぞれの文化の偉大さを自慢し合った。
ギリシャ人:哲学はギリシャで生まれた。
イタリア人:確かに。でもそれを実践的なものとして世界中に広めたのはローマ人だ。
ギリシャ人:洗練された建物を建てたのは、ギリシャ時代からだ。
イタリア人:確かに。でもそれを完璧なレベルまで高め、世界中に広めたのはローマ人だ。
ギリシャ人:セックスを始めたのもギリシャ時代からだ。
イタリア人:確かに。でもそれを女性に紹介したのはローマ人だ。

さらに、そんな幾世紀にもわたる哲学的煩悶および微妙な立ち位置を経て、いまや孤高ともいえる座に上り詰めたギリシャ。詳細は、「ギリシャ人か!」をご一読いただきたい。

■ギリシャ人か!

ピッチで走らないサッカー選手に監督が一言、
「おまえは、ギリシャ人か! 走らないで、金を稼ぐ気か?」
たらたらしている作業員に現場監督が一言、
「ここはギリシャじゃないんだぞ。働かないなら、給料はないぞ」
通りでホームレスにあうと、「金は全部ギリシャにやった。おまえにはないよ」

※掲載のジョークは、早坂隆氏の著書『100万人が笑った!「世界のジョーク集」傑作選』『世界の日本人ジョーク集』所収のものに加え、同氏へのインタビューから編集。

(構成=山田清機)
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