それぞれの子が作った「島」を合体。作品を説明するので「プレゼン力」もつくという声も。

このように、ブロックの組み立てだけでなく、知的な学習の要素が織り込まれる。4歳のクラスでは物の大きさを比較するレッスンを通じて数学を、乗り物や建設機械づくりを通じて物理を学ぶ。7歳からは科学、8歳からはプログラミングを学ぶ。とはいえ、子供たちは遊んでいる感覚しかないように見える。

「子供が集中し、夢中で思考を巡らせている状態を、『フロー状態』といいます。レゴスクールでは子供たちをこの状態に持っていくために、インストラクターが言葉がけをしていきます。たとえば、トラックが完成したら、『このトラックは急カーブを曲がれるかな?』と、次の課題を投げかけてみる。子供は課題が難しすぎると諦めてしまい、簡単すぎると飽きてしまいます。その見極めが大切で、クラスは最大8人(小1まで6人)と少人数制になっています」(間野氏)

ブロックは自分がイメージするものを、試行錯誤しながら自由に形にしていける。クリエーティブな力を伸ばすという点は、絵画教室や工作教室にも通じる。ここにさりげなくお勉強の要素が加わっているのが、親としては嬉しい。教材費として毎年1万円以上かかるが、のちのちまで遊べる。誕生日やクリスマスのプレゼント予算を、レゴスクールの通学に回してもいいかもしれない。

(矢木隆一=撮影)
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