短い眠りの効率を高めて
快適な目覚めを導く

では、どうやって眠りの質を上げていくのか。そこで井上氏に日々の睡眠状態を計測して、データをもとに快適な眠りをサポートする「オムロン ねむり時間計」を試してもらった。

まず、1週間の起床・就寝時間や寝返りの頻度といった睡眠データを計測。その結果をスマートフォンなどの専用アプリに送信して、9種類の「ねむりタイプ」のうちどれに分類されるのか、眠りの特性を診断した。眠る時間が遅く、就寝・起床時間ともにばらつきのある井上氏は、「ルーズなモモンガタイプ」と判定。さらに井上氏自身は、「帰宅すれば倒れるように眠るため、寝つきは良い方」と自覚していたが、睡眠データをみると実は熟睡するまで30分程度かかっていることも分かった。

自身の眠りを把握したら、次は改善ステップだ。専用アプリでは、個別の睡眠改善アドバイス「ねむりのレシピ」を提案する。これは、各種統計データや睡眠に関する研究など、科学的知見に基づいてまとめられたもの。井上氏が実践したのは、入浴に関するアドバイスだ。「いつも効率優先で入浴はシャワーのみで済ませていましたが、アドバイスを参考に、湯船につかって身体を休めるよう心がけました」。また、設定した時間の範囲内で最も目覚めやすいタイミングにアラームが鳴る機能も、快適な覚醒を手助けした。

取り組みを始めて1週間。井上氏の眠りタイプは、就寝時間は遅いものの起床時間は安定した「きっちりフクロウタイプ」に改善した。「短い睡眠でもしっかり休息を取れれば、仕事のギアがトップに入るまでの時間が変わります。ビジネスの効率化にもつながるかもしれませんね」。

どれだけ忙しくても、人は眠らずにはいられない。限られた時間で眠りの質を高める「ねむり時間計」は、多忙な現代のビジネスパーソンにこそふさわしいアイテムといえそうだ。