睡眠不足の日本人女性

やはり、結婚(出産)後もユイさんが働き続けるのを認め、サポートしてくれる男性。少なくとも、家事や育児をまったく手伝わない「バリキャリ夫」は、フィットしませんよね。

それにバリキャリ夫との結婚で、働く妻は体を壊しかねません。

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日本の働く女性は世界で一番寝ていない

たとえば、ある調査で「働く(有職)女性」の睡眠時間を見てみましょう。これを見ると、日本の有職女性の睡眠時間は、他の国に比べてもダントツで短い(最下位)。ワースト2位、3位のノルウェーやスウェーデンに比べても、さらに30分以上も、寝る時間を確保できていない状況です(06年 総務省調べ)。

また夫婦の子育て、役割分担を見ると、「理想」は「フィフティ・フィフティ(夫 5:妻 5)」がトップで、3人に1人に以上(36%)。

でも「現実」には「夫 2:妻 8」(30%)がトップで、平均値も「夫 2.3:妻 7.7」と、圧倒的に妻に負担がいっている(09年 住友生命「スミセイ「子育てサポート」アンケート」)。

つまり、「働いている」というだけで女性の睡眠時間は削られる一方なのに、そのうえ出産しても夫がほとんど家事や育児を手伝わないとなれば、妻にどんどんストレスが溜まって当然。健康を害する危険性もあります。

しかも、ユイさんのように「何らかの形で仕事を続けたい」と思う女性の場合、人生のフィット感を考えても、「家事夫」の要素は不可欠なはず。

ではここで、再度“ゲット”に立ち返ります。家事夫は果たして、婚活市場でゲットしやすい存在なのか?

平均値で見れば、まだまだ日本の夫は家事・育児に消極的に見える。でも最近は、ちょっと変わってきました。

たとえば、13年に明治安田生活福祉研究所が行なった、「結婚・出産に関する調査(第7回)」。

この中で「現在の暮らしの満足度」を見ると、夫の役割分担や家事行動について、40代では「(まあ)満足」と答える妻が、それぞれ5割前後しかいない。でも30代妻では65%前後、20代妻では70%前後と、多くがそれなりに満足している様子。

ここ数年のイクメンブームもあり、男性の育児参加も確実に増えています。