戦後60年間、整理整頓せず、目録も作らずに溜め込まれた自民党外交のパンドラの箱を民主党政権が開けたとたん、魑魅魍魎の外交問題が飛び出してきた。どれもこれも解決不能になっている理由は、外交交渉がすべて腹芸と裏ワザで行われてきたからだ。「田中角栄なら中国との関係はここまで進む」「森喜朗ならプーチンと仲が良いからロシアとの関係はここまでいく」という具合に自民党政権の外交はきわめて属人性が高いうえに、外交文書がまともに残っていないのだから、今後どんな政権が誕生しても「相続不能」である。