世界的に見ても、日本ほど医療費が無限に膨らんでいく仕掛けになっている国はない。スウェーデンやデンマークなどの北欧諸国においては高齢者医療費は無料だけでなく、あらゆる世代の医療費負担がゼロで、すべて国の負担で面倒を見ている。しかしながら、医療費が財政を圧迫するような状況にはなっていない。

これはなぜなのか。高負担高福祉で税金が高いこと以外に、もう1つ、制度的な理由があり、国として「病気の定義」をしているからだ。北欧では体調を悪くしても、いきなり病院は診てくれない。まず病院に電話をすると、症状を細かく聞かれる。そのうえで、「それなら病気です」という判断がなされなければ病院の診察予約は取れない。