身の丈に気付いた人は車を避け、持ち家を避け、子供の教育に金をかけることにも疑問を感じ始めている。今回の震災で過剰な自粛意識が日本を覆ったのは、実は大多数の国民が自粛して生きることの必要性を心のどこかで感じていたからで、震災や計画停電は単なるエクスキューズにすぎなかったのではないか。

すでに崩壊した成長神話の残滓にすがっている限り、日本人は苦しみ続けることになるだろう。背伸びしても昇進と昇給で追いついてくる、という甘い発想からいかに早く「身の丈に合った」生き方、ライフスタイルに切り替えるか、が問われている。