新聞や雑誌に読者欄や投稿欄があるが、これは編集側がガス抜きのためにつくっていることも多く、一見双方向性を装っているが、じつはそうでないことが多い。つまり、リアルの世界には、意見を戦わせて高めていく(アウフヘーベンできる)仕掛けがほとんどないのだ。

政府にしても、「国民の意見を広く聞く」という名目で、タウンミーティングなどを開いているが、ここでは政府に都合のいい回答を引き出すための“やらせ質問”が行われていたことが発覚した。

これらのことからも明らかなように、リアル世界ではイカサマが日常的に行われている。これが一方通行の弊害で、いずれにしても、いまのリアル世界では残念ながら、アウフヘーベンする仕掛けも機会もない。