検閲の必要性を口にするマハティール首相に対して、私はあえて「教育で乗り越えるべき」とアドバイスした。今の中国のように政府が情報統制し、「これはいい情報、これは悪い情報」と毒味して国民に与えてもきりがないし、判断力のない国民が育つだけだ。それよりも、いかなる情報にアクセスしても自分の判断で取捨選択できるように国民を教育することがマレーシアの将来にとって大事である、と。私の言をマハティール首相は聞き入れた。結果、マレーシアはイスラム教国では稀に見る情報検閲のない国になり、今日、小国ながらASEANの優等生として存在感を示している。