ブラジルやインドネシアの国民は、ドル借款によってエネルギーや外国からの製品やサービスを買っている(米国からの製品だけでなく、世界のどこからでも)。彼らは、こうした借入金をまたドルで返済しなければならないが、自国通貨がインフレ傾向にあると返済はどんどん高価なものとなる(たとえばブラジルのレアルがそうである)。この悪循環が、ブラジルやロシアといった国が陥った負債によって生じる「死のスパイラル」と呼ばれる現象の根源である。すなわち、負債をつくることがドルへの依存を強めることにつながり、それが返済のための負債をさらに増やすことにつながるのである。