ケインズの時代と一番大きくズレてきているのは供給と雇用の関係であろう。ロボットやコンピュータの出現で供給力を抜本的に増やしても、雇用につながらないことが多い。むしろ、雇用を思いきって減らしてよい、という政策をとれば国際競争力がつく場合もある。80年代初期の日本はまさに労働力不足から、省力化投資をして、世界の供給基地となった。今、皮肉なことに人が解雇できないから人余りは解消できず、生産性が上がらず、コスト高で競争力を失う悪循環に陥っている。