経営コンサルタントとして私が長い間驚嘆させられてきたのは、ドルの変動である。ドルは対円為替レートで見たとき、私が27年間のコンサルティング活動で対応しなければならなかった通貨の中で最も不安定な通貨だ。90年代だけを見ても、1ドル240円から80円の間を揺れ動いたのである。しかも数カ月のうちに、140円から102円に転がり落ち、また元に戻ったこともある。

このことは日本企業にとって非常に重要な意味をもつ。それは、米国が日本の最大の貿易相手国だからだ。だからドルの気まぐれさは、どの日本企業の収益率にも絶大な影響を与えるのだ。