ラテンアメリカやロシア、それにアジア諸国では、普通の人も、クローゼットの中にドルが詰まった箱をしまっている。ドルを銀行預金としてもつことは違法だが、クローゼットの中であれば、自国通貨で買えるし、何よりも自国通貨のインフレに対する有効なヘッジとなるからだ。こうした金のほとんどは、再び市場に出回ることはない。国際経済研究所の所長であるC・フレッド・バーグステンによると、世界中の個人貯蓄の50%はドルで保有されている。米国経済自体は、世界のGDP(国内総生産)の30%にすぎないのに、貯蓄通貨は半分がドルなのだ。