モノが溢れかえっている時代に育った今の若い世代に物欲がないのは当たり前で、草食系だ何だと称しているが、要は環境に適応してしまったのである。貧しさや飢えを経験している我々世代は競い合ってモノを欲しがってきたが、今の若い世代は「モノは必要なときに使えばいいじゃん」と考える。シェアリングのほうが合理的なのだ。

だから彼らには持ち家信仰はまったくない。今から20年前の1990年頃に30~35歳だった都市部のサラリーマンの平均的な通勤時間は1時間20分という統計があるが、今どきの若い世代には“ありえない”数字。1日往復3時間も通勤にかけてまで何で郊外に家を持つのか、彼らには理解できないし、そこまでして行きたい会社などないに違いない。