2012年1月に財務省が発表した貿易統計(速報値)によると、11年度の貿易収支(輸出額と輸入額の差額)は約2兆5000億円の赤字を記録した。この貿易赤字は、第2次石油ショックに見舞われた影響で生じた1980年以来の31年ぶりの数字だという。

東日本大震災の影響で自動車輸出などの落ち込みに加え、円高や世界経済の低迷によって日本からの輸出が減少し、さらに原子力発電所の停止で火力発電用の液化天然ガス(LNG)の輸入などが急増したことが、その理由として挙げられている。

しかし、日本における製造業の生産体制が復旧し、欧州などでくすぶりをみせる世界経済が回復すれば、日本は再び貿易黒字化を果たせるのだろうか。いや、そうはならないだろうというのが私の見方だ。