1999年4月、創業から2年弱で、プライスライン・ドット・コムは、株式時価総額200億ドル(約2兆4000億円)に達した。この時点で、プライスラインよりも大きな時価総額をもつ日本企業は、たった5社しかなかった。しかも、この5社が現在の規模に達するのに40年以上かかっている。しかし、投資アナリストの予測によれば、この会社の1株当たり利益は、2000年、2001年、2002年にそれぞれ、マイナス0.25セント、0.002セント、0.13セントしかない。この数字が、1999年半ばにはおよそ1株100ドルで売買されていた企業のものなのだ。

固定資産もあまりないこの新しい会社が、株式市場でこれだけの価格となったのは、何をもっていたからなのか。プライスラインには今もそれ以前も、たった1つの商品しかない。それは売り手と買い手を呼び寄せるプラットフォームである。