1998年、ヘッジファンドの運用を専門とする金融業者ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)が倒産したが、これによって明らかになったのは、ヘッジファンドの危険性だけではなかった。同時に、巨額のお金を用いたレバレッジ(自己資本利益率を上げるために借り入れなど他人資本を利用してテコの効果をもたせること)に基づいた経済の荒っぽさも明らかになった。大手銀行をも含む多数の投資家は、LTCMのヘッジファンドがギャンブルのような運用に成功することに、LTCMが金庫にもっていた自己資金1ドルに対して45ドルから250ドルという額(取引規模ベース)を賭けていたのである。