存在自体がソーシャルメディア

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SNSでは

また、オンオフ限らずネットワーク構築のため、SNSを利用する社会人は多いが、使い方によってここにも一流と三流の違いが出る。

巷を騒がせている若者のように、結果を考えず発信するようでは一流にはほど遠い。SNSも戦略を間違えればただの“スパム”。先々を考えて、戦略的なアプローチが必要だ。

「ネットワークの広さ如何で仕事の機会も変わるが、常に情報が届けられる立場」、しかも「存在自体がソーシャルメディアのよう」と、岩屋さんが言うように超一流の人々の下には、有益な情報が常に入ってくる。

役員にまで昇りつめた人を、「あいつは“運がいいから”」と簡単に片付けてしまう人もいるが、「運」とは、そこに至るまでの行動が支えているといっても過言ではない。

「部長クラスでは、立場や人の目を気にしすぎて、あまり発信しない人も」(高野さん)という。これでは「運」がやってくるどころか、「運」に見向きもされないのではないか。

「必要なのは、『想像力』。その場その場の利害関係でなく、未来を見据える力。情報も取りっぱなしで自分の情報を出さないような人は、結局評判が下がり、出世で負ける」とケンブリッジ・リサーチ研究所、代表取締役社長の橋本寿幸さんは語る。ギブ&テークの姿勢はSNSでもビジネスでも同じ。

「まず“ギブ”を考える思考の人が、最終的にはいいポジションを“テーク”しています」(長谷川さん)“ギブ”の上手な人は往々にしてクライアントやヘッドハンターとのネットワークづくりもうまく、それが俗に言う「運」につながっていくのだろう。感謝もせず、困ったときにだけコンタクトするような人間では、「運」は逃げていくのである。

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