事態は深刻か、一時的な不満か?

まず、今の職場での自分の将来像や日々の活動にわくわく感を持てるかどうかを見極めよう。

「調子はどうだい、と聞かれたとき、私の通常の返事は『楽しくやってるよ』だが、それは今の仕事が楽しくない日は1日もないという意味ではない」と、シュレシンジャーは言う。一時的な不満ではなく、もっと大きな問題があることを示すサインを、いくつかあげてみよう。

・仕事を辞めると心に誓い続けているが、決して辞めない。この偽りの誓いは根本的な問題を示していることが多いと、グラティは言う。

・上司の仕事に魅力を感じない。上司の仕事をいずれ自分もやることになると思うと気が重くなる場合には、次の仕事のことを真剣に考える必要がある。「もっと意欲のある同僚にすぐに追い越され、仕事に対してさらに大きな不満足感を持つようになるからだ」と、グラティはアドバイスする。

・一貫して十分な成果をあげていない。もっとよい仕事をしようと努力し続けているのに結果が出ない場合には、自分は必要なスキルを備えているかとか、上司や同僚は自分の仕事ぶりを評価しているかといった点を検討すべきときかもしれない。満足できる成果をあげていない人は、不可能な仕事に取り組んでいることがあると、シュレシンジャーは言う。仕事が大変すぎる、駆け引きが難しすぎる、十分な資源を与えられていない、必要なスキルや経験が自分にない、といった場合である。

これらのサインが1つ以上あることに気づいたら、今の仕事にとどまることの代償は自分にとって妥当か、受け入れられるものかどうかをよく考えよう。それだけの代償――機会ロスや感情的代償を払ってまでとどまる価値はないかもしれない。