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職場の「人間関係」アンケート結果では

そこまで言うならと、なんとか受け入れてもらえたある日、百貨店のフロアマネジャーが店長に、「この商品、すごく売れているみたいだけど、何日前に入荷して、何枚売れたの?」と聞いてきました。店長は「えっ……」と言ったきり口ごもっている。私はとっさに、「1週間前に入荷して、○枚中○枚売れています。消化率○%です。土日には○枚売れる見込みです」とスラスラ答えました。倉庫で品出しをしていれば、商品の動きが自然と頭に入るからです。以来、店長は品出しの重要性について納得してくれ、みずから品出しをしてくれるようになりました。

もしあのとき私が「こちらにはこちらのやり方があります」などと言い返していたら、チームは一丸にはならなかったでしょう。一見遠回りのようですが、まずは相手の話を傾聴することが大事です。

いま私は接客について指導をする立場ですが、「あの人のことが好きになれなくて」という悩みを聞くことも多い。確かに女性は徒党を組みたがるし、自分より若い人や、女性らしくてきれいな人のことを敵視しがちです。でも気に入らない人を自分の敵だと決めつけてしまうことで、苦しむのはほかならぬ自分自身。だから私は挨拶をしてくれない人にも、自分から笑顔で挨拶していました。1年半もの間、一方的に好意を示し、挨拶をし続けていたら、挨拶を返してくれるようになった人もいました。はじめは「片思い」でもいい。いつか必ず「両思い」になることは、私が保証します。

接客アドバイザー 北山節子
オンワード樫山でCKカルバンクライン新宿伊勢丹店の店長に就任後、売り上げ日本一に導く。現在は接客アドバイザーとして講演・指導を行っている。主著に『不機嫌な女子社員とのつき合い方』。
(構成=長山清子)
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