――技術系の考え方はどのように経営に役立つか。

【篠辺】技術系は合理性だ。常に結論に至るロジックを考える。複雑なことでも、簡単なものの足し算であるという考え方だ。人間関係なら複雑なことも多いだろうが、技術の世界では、複雑に見えても単純なことを1つひとつ解決すれば道は拓ける。実際の仕事でも納得性が高いものはわかりやすい。複雑な話をしているときは、じつは迷っている場合が多い。迷うから複雑なことを言う。明快だったら、それはこういう理由だときっぱり言える。私もできる限りそうありたいと思っている。

全日本空輸社長 篠辺 修
1952年、東京都生まれ。76年早稲田大学理工学部卒業、全日本空輸入社。2003年整備本部技術部長、04年執行役員・営業推進本部副本部長、09年常務・整備本部長、11年専務、12年副社長、13年4月より代表取締役社長。
[出身高校]都立竹早高校[長く在籍した部門]整備部門
[座右の書]司馬遼太郎『坂の上の雲』、月刊「ニュートン」[座右の銘]知足[趣味]散歩、読書
(國貞文隆=構成 尾関裕士=撮影)
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