中国の女の子はマツキヨが好き

【田原】人気ブロガーでも、それだけでは食べていけませんよね。PANDAさんの場合、ブログをどうやってビジネスにつなげていったのですか。

【TP】少しずつですけど、いろいろやっています。たとえば中国の人に、日本のこういうところがいいよと紹介してお金をもらったりとか。

【田原】企業からお金をもらってブログで宣伝するということ?

【TP】そうですね。ただ、お金をもらって洋服を紹介するのは嫌なので、それはやっていません。具体的にいうと、沖縄県の新ウチナー民間大使をきっかけにして、訪日観光客誘致に関する仕事や、企業PR、イベントの司会などをしています。さらに、その様子をブログで紹介したりします。

【田原】それは企業からマージンをもらうわけですね。でも、それだけで商売になるのかな。インターネットは場所を取らないことが商売上の利点の1つだけど、PANDAさんも、そうしたメリットを活かして何かやらないの?

【TP】インターネットの世界は何でもありなので、いろいろやっています。自分のセレクトショップも、この春にオープンしました。洋服と小物を扱う小さなセレクトショップです。タオバオの中にあるたくさんの店舗の1つで、ネットで購入できます。この店は、生まれて初めて中国の人と直接かかわるビジネスになるので、すごく大事にしたいと思っています。

【田原】そのほかはどうでしょう?

【TP】美容や旅行ですね。中国の某ブランドさんから招かれて「講義してください」といわれたり、旅行代理店とコラボしてツアーを企画したり。

【田原】旅行の企画はおもしろそう。中国の人を日本に連れてくるツアー?

【TP】はい、中国のテレビ番組と連動して、私が中国の女の子を連れて、東京の街を案内するツアーです。

【田原】中国の人は、東京のどういうところを見たいのかな。僕らの知っている中国の人は電気製品を買いに秋葉原にいったものだけど、最近はどうかな。

【TP】女の子だったら、ブランドの古着屋さんですね。ほぼ新品のものが安く買えるのですが、中国にはないんです。あとは、パンケーキ。中国にも似たようなものがあるのですが、あまりかわいくないので。もう1つ、マツキヨやサンドラッグなどのドラッグストアも中国の人を連れていくと喜ばれますよ。中国の人はドラッグストアが好きですが、向こうは値段が高いから、日本で大量に買って帰る人が多いです。

【田原】そうか、もう秋葉原ではないか。