共働きを続ければ老後も安心

(PIXTA=写真)

桜田さんと反対に、どんどん貯金を貯めているのが柏木さん。結婚以来ずっと共働きを続け、現在の収入は夫婦合わせて1000万円になる。毎月、夫婦がそれぞれ5万円を天引き貯蓄。ボーナスを合わせて年間240万円も貯金ができる。貯まった貯金で住宅ローンの繰り上げ返済をこまめに行い、あと10年もあれば完済の見込みがついた。それでも貯蓄残高はまだ1100万円もあり、今後の教育資金は万全の体制だ。

そんな柏木家も、子どもが小さい時期の家計はかなり厳しかった。2人の子どもの保育費用を払えば妻の収入はほとんど消える。夫の収入分だけで生活する習慣がついたのはこの頃からだ。そんな時期を乗り越えたからこそ、今は妻の手取り年収に匹敵する額の貯金ができる。

共働きの柏木家では、老後も2人分の厚生年金を受け取れる。十分な貯金と合わせて、老後の暮らしも安心だ。

●桜田家はここを改善!

・家計簿をつけて家計の現状把握を急ぐ
・買い物リストを作ってムダな物を買わない
・思い切って車は手放す

●柏木家はここが優秀!

・妻の収入は貯蓄して、夫の収入だけで生活
・こまめな繰り上げ返済で住宅ローン完済にメド
・繰り上げ返済しても教育費と予備費は確保

(有山典子=編集・構成 PIXTA=写真)
【関連記事】
年収900万円でもなぜか毎月赤字
「3割が貯蓄ゼロ」の時代に貯金を増やす法則
1億円の資産を30代で築いた主婦
3人娘の進学・成人・結婚が「名ばかり高収入」に追い討ち
「手取り800万貯金ゼロ」vs「300万で貯金1千万間近」お財布比べ