所得格差の拡大によってアッパークラスの所得はかえって増えているが、本当にアッパークラスを満足させられるような高級百貨店は日本には少ない。その証拠に、百貨店の中でも確実にシェアを増しているのは東の伊勢丹と西の阪急だけで、他はほとんどが厳しい経営状況に陥っている。

とくに地方では深刻で、2002年2月に福岡の老舗デパート岩田屋が伊勢丹傘下に入ったのをはじめ、地方の有名百貨店が東京や大阪の百貨店に次々に買収されて話題になった。今ではもう買収に値するような百貨店は残っておらず、むしろ地方の百貨店は地方経済のお荷物になっている状態だ。