私が調べて雑誌に書いた例をいくつか挙げると、たとえば十勝ワインには10年ほど前は、ブルガリアのバルク(樽)が含まれており、純粋に十勝でつくられたワインとは言えないものだった。また、淡路島の玉ねぎは、中国から持ってきて粒をそろえていることがわかった。北海道のアスパラ、じゃがいも、ブロッコリーには、じつはオーストラリアのクイーンズランド産のものがあった……。

こういうことを書くたびに私は、いやがらせを受けた。

しかし、調べた以上証拠があり、それを突き出すと、向こうは黙ってしまうのだった。

北海道の産地偽装を発表したときなど、版元の講談社に「出版停止および回収」の要求がきた。だが、「私はクイーンズランド州政府とホクレン・インターナショナルが交わした契約書を持っている」と言ったら、「結構です」と引き下がった。