まず、これまでの日本の「ゼロ金利政策」について、ざっとふり返って考えておく必要がある。

かつて金融ストラテジストのピーター・タスカ氏は、米『ニューズウィーク』誌において、マーケットではなく政府主導で進められた日本のゼロ金利の状況を「古代バビロニアの時代から初めての出来事」と皮肉った。

しかし、これは皮肉ではなく事実だから、私たちは怒ることさえできなかった。

ゼロ金利というのは、これまでの人類社会の歴史上ありえなかった異常事態だ。主要国では日本だけが経験していたが、ある意味これは貴重な経験と言えるだろう。