スイスで毎年開かれ、世界中から一流の人間が集まるダボス会議(世界経済フォーラム)に行く日本人は大勢いる。経済人から官僚、学者、政治家まで、それこそかなりの数の人間が来ている。

2008年1月のダボス会議では、福田首相がスピーチしたがまったく注目されず、シンガポールのリー・シェンロン首相のスピーチがアジアでは最も注目された。

いまの日本のトップの人間たちは、ダボス会議に行くこと自体が目的になっている。それで、「行ってきました」と言うだけで、まるで観光旅行よろしく、会議を見学して歩いているだけだ。

もちろん、会議で講演を頼まれるような人間はほとんどいない。

そのくせ帰国すると、「ビル・ゲイツのスピーチはよかった」などと吹聴する。これでは単なる聴衆にすぎないではないか。