本来、貿易統計というのは経済のごく小さな一部であって、それで国力を論じたり、どちらの国が得しているか損しているか、等々を論じるには必ずしも適当な指標ではない。もし市場の開放度を論じたいのなら、輸入と直接生産を加えたもので計るべきだろう。そうすれば日米間に「貿易不均衡」はあっても、相互の影響力、製品浸透度は「均衡している」ことがあきらかになる。貿易額という18世紀的、重厚主義的なバロメーターで現在の国際経済を計るのは、まさにアナクロニズム、現代の世界を少しも反映していない。