「官製不況」と言うと、役所や政治家ばかりに原因があるように思いがちだが、もちろんマスメディアにも大きな責任がある。

これは日本のマスメディアの悪しき特徴だが、彼らは基本的に“弱者の味方”の立場を取る。

たとえば、耐震偽装が発覚し、大問題になった姉歯事件で言えば、「悪いのは姉歯」「設計を認可したやつもけしからん」「住人は被害者である」「偽装マンションは建て直せ。補強ではダメだ」ということを言い出す。

だが、冷静に考えてもらいたい。姉歯物件は相場より3割も安い価格だったのだ。なんでもかんでも自己責任とは言いたくないが、常識的に考えてこれだけ安い物件を買っておきながら、このマンションを買った人たちは、その価格に付随するリスクについては“何も考えなかった”のだろうか?